IDEA&PLEASURE 当社では多くの場合、デザイン制作から印刷まで、一連の工程をご依頼いただいています。総合的なコスト・時間を管理でき、印刷結果をあらかじめ想定したアイデアやデザインが可能だからです。
印刷結果を想定したアイデアとデザイン制作

例えば、メッセージ性の高いポスターを作りたい。
一言のメッセージをはっきりと伝えるために、「カラフルさ」は必要ありません。
真っ白な紙面に描かれた、たった一行のメッセージ。
アイデア次第で、目的を十分に果たし、同時に印刷コストを下げられる場合もあります。
インクや紙の反射を利用したギミック(仕掛け)や、注意して見ないと気がつかないちょっとしたアソビ。
コンピュータ(理論)を使うデザインにおいては、紙にインクをのせた結果を完全に再現はできません。
それゆえ印刷(物理)でのみ表現できる特殊な効果は、印刷工程と結果を知らなければ思いつくことは少ないでしょう。
ここにも、デザインと印刷、理論と物理を兼ね備えているメリットがあります。

イメージ
目的やコストを考慮した素材の選択

ポスターやパネルを屋内に貼り出す場合、光沢のある用紙では、蛍光灯の反射などで見づらくなる場合があります。
使用する場所を想定して、光沢のない用紙を選択したり、
パネルの表面に反射の低いフィルムコーティングを提案します。
手にとってご覧いただくためのリーフレットは、「手触り」が重要。
長期にわたり保存が必要なものなら、「耐久性」が重要。
目的を把握していれば、自ずと素材や方法が明確になります。

素材例
美しい=良いデザインとは限らない

環境問題について啓発する、としましょう。美しい木々や自然のイメージ。
「この美しい地球を守りましょう」というメッセージが込められています。
しかし、「啓発」という意味では、これと正反対の手法もあります。
捨てられた粗大ごみ、都心の排気ガス、油まみれの海鳥たち。
決して美しくはありませんが、人々の心に「危機感を持って」と訴えます。
イメージの受け取り方は人それぞれですが、目的を見定めてつくれば、美しいものが必ずしも良いとは限らないのです。

イメージ例